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一人が好き、一人になりたいって言う人。

2012年に大学の卒業式も出席せずにウィーンにたどり着いた日、−14度でした。今でも忘れないぐらい寒かったことを覚えています。

ドイツ語は少しは日本でやっていたとはいえやはり現地で通用せず、週5で語学学校に通いウィーン国立音大の入試準備のために練習する日々。

一人、【孤独】というものを初めて経験しました。どこに言っても言葉は通じず、友達もおらず、今死んでも誰も気づかないんだろうなぁと思う日々。

 

僕はそれまで一人の時間がどっちかというと好きなタイプでした。好きというよりは大切にしていたという表現が近いかもしれません。

当時ウィーンで寒い中それがいかに幸せだったかということに気付きました。

なぜ一人になりたいかというと、それは周りに、暖かく、時にはうるさい人たちに囲まれているからなんです。日本にいた時は本当騒がしいほど人に囲まれていたし、自分も望んでその場に行っていたような気がします。

 

でも人は言葉も通じず友達も家族もいないとこにいくと【人を感じたい】と切に願います。

今まで生意気に一人にの時間が好きとか、一人になりたいだとか、よく思っていたなぁと。【幸せって当たり前になってはいけないんだな】と。ウィーンに留学してすぐに学んだことでした。そしてその後少し成長した石井琢磨はウィーンの師匠から【孤独を愛す】ということ学ぶことになります。その話はまた今度。

 

人に優しく自分に厳しく、そうありたいです。

 

 石井琢磨

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コメント: 3
  • #1

    デイジーはな (日曜日, 04 10月 2020)

    深いなー。確かにそうですね。
    周りに愛してくれる方がいる安心感があるからですよね。
    またウィーンに行かれても頑張ってくださいね。応援してます。
    阿南のコンサートチケット買いました
    間に合うように頑張って向かいますね!

  • #2

    Hannah Motchy (土曜日, 10 7月 2021 11:35)

    まだ、20代前半で、ただお一人で、異国の地に着き、マイナス14度。

    しかも、ご家族もお友達もいなくて、言葉も通じない、大学入試準備の日々。

    琢磨さんは忍耐力のある方なんですね。

    こんな言葉を お聞きになった事がおありでしょうか。

      『忍耐した人は幸せである。』
    ーヤコブ5:11

    これ、聖書の中にある言葉なんです。

    この言葉の原語は ギリシャ語なんですが、ある希英辞典は、忍耐すると言う意味のギリシャ語の動詞を「逃げずに踏みとどまること……立ち向かうこと、頑張りつづけること」と定義しています。

    ある参考文献は、「忍耐」に相当するギリシャ語の名詞についてこう言っています。

    「これは希望に燃える不屈の精神であり、単に諦めて事態を受け入れることではない。……忍耐する人は逆風に向かって自分の足で立ち続ける。苦しみのかなたにある目標を見据えて、最悪の試練を栄光に変える。」

    まさに、琢磨さんの当時の状況だったかな、と勝手に思ってしまいました。

    わたくしも、数年、インドネシアで暮らしました。言語はゼロの状態で、家族もいない状態、年齢56歳…

    しかし、インドネシア人の家族の住む家で間借りしたので、言葉は通じなくても、彼らの親切と愛情でなんとかなりましたが、衛生状態も日本とは違うので、やはり「孤独感」は感じました。

    琢磨さんのブログを読ませていただいて、なんだか励まされました。元気、もらいました。

    とても感謝です。これからも、貴方の事を応援します。

  • #3

    Yuko.k (月曜日, 30 8月 2021 12:49)

    このブログを今日知りました。一昨日8/28のコンサートの余韻に浸り、琢磨さんのCDを聴き休みを過ごしていました。

    ウィーンで学びたい、、大きな覚悟と勇気がいることだったでしょう。言葉の違い、友人や頼れる人もいない慣れない土地。読み進めてすぐに涙が止まりませんでした。私の経験なんてちっぽけですが、高校を卒業し、夢を叶えるため進学で県外の学生寮に入った時、気を張っていても夜になるとメソメソしてた事を思い出しました。こんなものではないですね、本当に苦しい時がありましたね。昨日のダノールさんとのお別れYouTube、こんな時を共に支え合ってきたのかな、、また涙★琢磨さんは強く凄いですよ。今までどれだけたくさんの時間を、自分とピアノと向き合ってきたか、ピアノ10年習ってたから少しだけ想像しています。こんなに優しくて繊細な音も、人の心に響く音も出せるのは、琢磨さんの人柄や、今までの色々な経験が、ピアノを通して私たちに伝わるのですね。私も強くて優しい人になりたいです。

    いつも琢磨さんのピアノに助けてもらってます。今も看護師をしています。疲れ切ってしまうことも多いので、本当に癒されてます、ありがとうございます。いつも応援しています、応援させてくださいね!コロナで大変な時、お身体にはどうぞ気をつけてください。 木村祐子